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劣化

ディスカバー携書 佐々木俊尚著「電子書籍の衝撃」本はいかに崩壊し、いかに復活するか?
を読む。
良書。とても参考になった。
著者の的確な視点が感じられて満足した。
特に「劣化」という言葉に関連して、再度深く考えさせられた。
「劣化」とは、この間の日本社会を指す言葉であり、その結果知らず知らずのうちにその毒が全身(日本社会の隅々にまで)にまわってきているのだという事が説得的に理解できる。
個別の怒りは様々な場で述べられる。
例えば城繁幸氏のブログなどはその最右翼の一つか。
だが城氏のブログで述べられる事は何処か投げやりな雰囲気がある。
怒りは常に、「まあ、どうせこんな事はダメになるのだけれどね」という言葉で閉められる。
佐々木氏の指摘する「劣化」は、その由って来たる「歴史・原因」を明らかにし、そしてその「過程」を語り、「結果」を提示する。
しかも、その結果ダメな部分がどの様に新しいものによって置き換えられてゆくかを展望する。
展望する時に筆者は身の回りからではなく、グローバルな視点から展望する。
これが説得的な理由だ。

スマート

最近のIT業界のキーワードの一つがこのスマートだ。
スマートという言葉からイメージするのはどんな状態だろうか。
何かとても物事が奇麗事だけで済んでしまう、義理人情、その他もろもろのしがらみ一切なし。
スカーと割り切って行こう。
だがちょっと待て、どうも違うのではないか。
スマートが意味するのは、「無駄な事は止めようゼイ」てな感じが一番適合するのではないか。
最近とみに「そんな事、しても無駄じゃない」「そんな事、やる意味あるの」といった事が多すぎはしないか。
例えばこうだ。
映画アバター。確かに最新の様々な工夫がある。(正直、良くやるよ、と思う)
しかし、3Dだからと言って何か特段の迫力があったとか。それによって、映画の中の世界に特に引き入れられた。とか言った事は自分にはなかった。
引き入れられた、という事でいえばはるかにあのセカンドライフの方の衝撃が大きい。
いろいろ制限がありセカンドライフの活躍も一服だがその可能性は3Dよりももっともっと大きいのではないか。
そして、その影響は深いのではないか。 と思うのだが。いかがだろうか。
システム構築なる仕事。現場の話を聞けば聞くほど、「終わってるよ」と思う。
昔々の話で申し訳ないが、「超大型機開発プロジェクト」とか、いやいや昔話など必要ないか、最近では「超高速コンピュータ開発」とか。まあ、つまりゼーキンを好き勝手に浪費するたぐいの話だ。
どれもこれも結果は夥しく非効率そしてその成果は雲散霧消。
長々と書いたこれらの事例、何れも「スマート」とはこの反対だということ。
IBMは2009年「Smarter Planet」なるコーポレートビジョンを提唱している。
このコーポレートビジョンは、「環境、エネルギー、食の安全など、地球規模の課題をITの活用により解決し、地球をより賢く、スマートにしてゆくというビジョンである。
と説明し、バタフライ効果ー中国で一匹の蝶がその羽をはためかせると・・・しばらくして、遠く離れたシカゴの街で、大雨が降り始めました。ーつまり地球上の全てのヒト、ビジネス、政府、自然の営み、そして人間が構築したシステムなど、が相互に作用していると説き、インテリジェンスは、もはや発明家のような特別な人だけが持つものではなくなり、迅速に生まれ日常生活に瞬く速さで溶け込んでゆくと説く。
それは、オープンで、多岐にわたり本来協調的なものであるべきであり、それはコミュニティから、また、実際に出会うことのない何万もの人々の中から生まれてくる、と説く。
ビジョンはさらに、私たちの世界が機能化してきていると指摘する。
機能化とは、今日実現しつつある「ヒト一人につき10億個ものトランジスターが 存在するという世界」であり、インターネットにより「世界は相互接続してきている」と説く。インターネット利用者はいまや世界人工の1/3に達しようとしている。
しかも、これらの機能化され相互接続化された全てのものがインテリジェントになってきているのだと指摘する。
このような新しいうごき、考え方は、単に新しい製品を生み出すのみではなく新しい産業をも生み出します。
そして新しい知識と同様協調の新しい道をもたらすのです。
以前では想像もできなかった事が今、初めて現実のものになりつつあります。
これが、IBMのコーポレートビジョンだ。


8,168,684,336ページ

インターネットの進展に伴って、多くの皆さんがインターネットを利用して色々調べ事をされる機会も増えてきたのではないでしょうか。従来であれば、百科事典や各種の辞書を利用したり、関係者に様々電話したりして調べていた多くの事が、インターネットを利用する事で容易に知る事が出来るようになりました。
こうした仕組みはインターネット上の「検索エンジン」と呼ばれるシステムによって可能となりました。 この検索エンジンの代表格の一つが「グーグル」です。ああそれなら知っている、あるいは使っている。という皆さんも多い事でしょう。
表題の数字、実はこの「グーグル」と呼ばれる検索システムが、検索の対象とするインターネット上のWebページの総数だそうです。グーグルの検索画面の下を見ると「?2005 Google - 8,168,684,336ウェブページから検索」と表示されています。この数字、実は、まだまだ非常な勢いで成長を続け、実際にはもう100億ページに達しているのだとも言われています。80億ページしろ、100億ページにしろほとんど想像を絶する膨大な数字です。
検索者がグーグルを使ってキーワードを入力し、検索ボタンを押すと一瞬でこの膨大なページから対象の情報を選び出してくれるという訳です。それにしても、100億ページもの大量の情報を、想像を絶する大海原からどの様にして検索することが可能なのでしょうか。
無論人手に頼っていてはこんな芸当は到底不可能で、実はこうした検索を可能にするために24時間、不眠不休の働きをしているクローラーと呼ばれる無数の「検索ロボット」の活躍によって初めてこうした驚異的なシステムが可能となりました。
この「検索ロボット」、日本の得意とするハードウエア型の機械式「ロボット」ではなく、全てソフトウエアで構成される見えないソフト型「ロボット」です。このインターネット上に放たれた無数の「ロボット」クローラーが24時間不眠不休でインターネット上を動き回り、あらゆるサーバー上のコンテンツを読み、解析し、検索に備えてインデックスを作成しています。
インターネットの仮想空間を、クローラーが、あたかも忠実な情報鑑定人として動き回り、鑑定結果をせっせとインデックスに記帳する様を想像すると、昔読んだ絵本の「箪笥の中の小人の国」の話を想像してしまいます。しかし、クローラーの活躍の場は、小さな「箪笥の中」ではありません、100億ページにも達しようかという広大なインターネットの情報の海原なのです。
検索エンジンが実証したのは「スケーラブル(規模に関わりなく可能)」というコンセプトが可能とする新たな世界です。無数のインターネット上に放たれたクローラーによる、80億ページとも、100億ページとも言う情報の海原から、まさに海辺の砂の中から一粒のダイヤモンドを捜し当てるに等しい作業を可能にしたグーグルの検索エンジン。
こうしたスケーラブルというコンセプトに基づき、検索エンジンとは異なる手法だが、多様なサービスが今インターネットを通じて利用可能となりつつあります。インターネット販売の老舗、アマゾンが提供を開始した数百万ページに上る取り扱う全ての本を対象とする全文検索システムの提供。グーグルの提供するGoogle Earth(残念ながらまだ日本語での提供はありませんが)では人工衛星からの画像を自宅や会社の入っているビルの細部にまで、連続で見ることが出来ます。(百聞は一見にしかず、是非直接このサービスを体験して見て下さい 【 http://earth.google.com/ 】)
こうしたスケーラブルなシステムは巨額の費用を投じた国家レベルのシステムとして既に実現しています。しかし、こうしたシステムがインターネット上で無償提供されることによって今後IT利用の世界は大きな変革を遂げることになるでしょう。
ご利用いただいているMBシリーズも業務システムの単なる合理化・省力化に止まらず企業経営のワークベンチとして、より広範な知識・アイデアを活用するための必須の武器として、ご利用いただけるよう努力してまいります。ITの最先端の動向を組み入れた次期MBシリーズにどうかご期待ください。
今年の夏の終わりは、欧州各国の水害、米国のハリケーン、日本の前代未聞の大型台風と世界は大きな災害に見舞われました。日本の大型台風による被害では九州地区を中心に多くの人命や資産が失われました。お客様各位がこうした災害に被災する事無く事業を進展されることを祈念するばかりです。
今後ともMBシリーズをご愛顧いただきますようお願い申し上げます。

「はやぶさ」をご存知ですか

昨年に比して、「空梅雨」気味で比較的すごしやすい夏の始まりでしたが、突然37度に達しようかという猛暑、そして集中豪雨とやはり天候の変化はままなりません。
 皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
さて、突然ですが皆様方は「はやぶさ」をご存知でしょうか。7月7日は七夕、だからと言う訳ではないのですが。或いはご存知の方もあるかもしれませんが、「はやぶさ」は2003年5月9日、宇宙研究開発本部によって大空に打ち上げられ、広大な宇宙空間へと旅立った日本の小惑星探査機の名称です。
この探査機、打ち上げから既に2年を経過しているのですがプログラムに沿って正確に着実に飛行を続けています。昨年5月19日には「地球スイングバイ」と呼ばれる文字通りの空中サーカスを成功させています。「はやぶさ」は今地球から一番遠いところ、地球と太陽の反対側、3億6千7百万キロの彼方を小惑星「ITOKAWA(糸川)」を目指して着々と飛行を続けています。このまま順調に飛行すると、本年秋までに「ITOKAWA」とランデブーし、わずか最長400メートルの小惑星(岩)の上に着陸し、その岩のかけらを採取して再び2年後には地球に戻ってくるというのです。
「はやぶさ」の活動は、地球から一番遠いところでは3億キロ以上も離れ、しかも、太陽の反対側になるので太陽の活動に妨げられて地球から指示を出すことが出来ない。多くの活動は「はやぶさ」の「自主的な判断によって行われる」のだそうです。つまり「はやぶさ」は、形状は二足歩行の人型ではありませんが様々な触覚を持ち、行動するロボットに他ならないということです。「はやぶさ」が無事地球に帰還する事が出来るかどうか、様々な難関が待ち受けているのでしょうが是非成功してほしいものです。
海外では、米国もロシヤも、最近では中国も人を乗せた人工衛星を宇宙に飛ばし、何か日本はこの分野で遅れをとっているのか、と心配していたのですが、人ではなくロボットによるこうした実にユニークでワクワクする試みが着々と進行していることに快哉を叫びたい気持ちです。
ちょっと紹介が長くなりましたが、この「はやぶさ」のプロジェクト1985年の「サンプルリターン研究会」から始まったそうですから、実に20年の歴史を持つプロジェクト、であり直接にも2003年5月の打ち上げから2007年夏を予定している帰還まで、実に4年がかりの壮大なプロジェクトです。
「どうも日本人は」という枕詞で実に多くのことが語られます。そうした一つとして「日本人は論理的思考が不得意で、いつの間にか思考が気分や情緒に流れてしまう」と言い訳をしてきました。その結果、歴史に培われた様々なしがらみの中で現状を変革してゆくことは本当に困難で、当然早急になさなければならない変革を実行できず「失われた10年」といわれる長期不況による損失をこうむったのだと。
「はやぶさ」の姿は、そうした見方に、決して怯んだりすることなく、時間をかけ論理的思考に基づいて信念を持って「変革」を実行すればやがて大きな成果を獲得することが出来る、と勇気付けてくれます。
3億キロメートル彼方の「はやぶさ」をコントロールする技術は「気分」や「情緒」といった我々のお得意の思考方法からではなく、積み重ねられた精緻なデータが指し示すところから生まれてきたものです。
コンピュータによる業務処理の結果得られるデータは、3億キロメートル彼方の「はやぶさ」を正確に運行するデータと比べるとささやかなものです、しかし、MBシリーズをご利用いただくことで生まれるデータは会社の未来に向けた正確な運行に欠かせない貴重な様々なヒントを含むものと確信いたします。どうかこうしたデータを活用し怯む事なく企業の変革に取り組んでください。「はやぶさ」の達成しつつある成果と比べても決して遜色のない大きな成果を実現されることをお約束いたします。
どうか今後とも弊社製品をご愛顧いただきますようお願いいたします。皆様方のいっそうのご健康とご活躍を祈念いたします。

新年明けましておめでとうございます

お客様各位には弊社製品をご愛顧いただき大変ありがとうございます。
本年もまた、旧年中に変わらぬご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
インターネットに代表される情報通信技術の革新によって、企業活動は大きく変貌しつつあります。企業は従来それによって守られたり、あるいは隘路として認識していた、「立地」という地理的条件から開放される術を獲得しました。
 「立地」によって守られていた企業には、唐突に様々な競争が襲い掛かってくる可能性を考慮しなければならない事態となりました。
 また、「立地」を、乗り越えることの出来ない障壁と考えていた企業にとっては、新たな事業展開に千載一遇のチャンスが巡ってきた、と考えることが可能となりました。そのいずれの場合もインターネットを活用するコンピュータのシステムが深く関わっています。
個々の企業活動のこうした大きな変革を、全体としてとらえ、問題の所在を的確に提示し、お客様と共に解決する。こうした活動を私どもはソリューション・ビジネスと呼んでいます。
 弊社は豊富な蓄積を持つパッケージ・ソフトウエア「MBシリーズ」を中核に、本年このソリューション・ビジネスをソニー株式会社のフェリカカードを利用する様々なアプリケーションと共にご提供してまいります。
 「立地」を如何に有利に活用するか。「立地」を如何に乗り越えるか。こうした様々な課題をお客様と共に考え、その可能性と知恵の数々を共に考えご提案いたします。どうかご期待ください。
プロフィール

chinshimokkou

Author:chinshimokkou
坂井 茂
株式会社コミュニケーションサイエンス代表

パソコンソフトウエア業界の草創期から活躍。
大学卒業後、日本経済新聞社勤務、株式会社クイック設立の為出向。
アスキー・マイクロソフトの設立に参加。 日本経済新聞退社。
アスキーマイクロソフト社副社長、マイクロソフトウエアアソシエイツ代表取締役副社長、マイクロフォーカス株式会社代表取締役社長を歴任。
日本で最初のコンピュータソフトウエア専門ショップ「ソフトショップ」を設立。
その後株式会社コミュニケーションサイエンス代表取締役社長。
昨年、社長を後任に託し会長職に就任。

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