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クラウドの衝撃

クラウドの普及が社会に与える衝撃は既に様々な分野でその影響の大きさが語られている。
しかし我々は、これから時間の経過と共にその真の衝撃の大きさを実感する事になるだろう。
何故なら、クラウドは従来のコンピュータ利用システムに破壊的な変革を齎すことが予想されるからだ。
クラウドの衝撃の根本は、クラウドの基本機能、「何時でも、何処でも」個人がコンピュータシステム、コンピュータネットワークに繋がる時代のシステムとして、登場した事にある。
コンピュータシステムが企業や集団の所有物であった時代、高額なコンピュータシステムへの投資は大企業や潤沢な資金を持つ集団にとって自ら推進する事業分野の参入障壁として利用可能だった。
大企業、潤沢な資金を所有する集団にとって、土地や建物、設備を参入障壁として利用し競争を排除した市場で独占的な利益を享受してきた日本の企業風土では高価な大型コンピュータシステムへの投資は土地や建物、生産設備への投資と同様の投資と考えられた。
しかし、コンピュータシステムの驚異的な高性能化・小型化はついにパソコンの出現を招来した。
パソコンの出現はコンピュータ利用が個人にも可能となっただけではない。
個人のコンピュータ利用が、企業や集団の所有するシステムの従たる利用者から、自らの所有するパソコンの主たる利用者へと変化したのである。
これは、企業や集団にとって最早コンピュータシステムへの投資を事業参入を阻むための参入障壁として利用したり、閉ざされた企業集団、グループの技術や様々なノウハウの囲い込みの手段として独占的に従業員に利用させるものでは無くなったことを意味する。
しかし、日本の企業風土ではこのコンピュータ利用の主従の転換が明確に意識されずにコンピュータの社会的普及が進んだ。
パソコンを利用する事は企業の大型コンピュータの端末機としてのコンピュータを利用する事とは、基本的に異なる事なのだ。
パソコンを利用するのはあくまでも利用する主体たる個人が中心だ。
だからパソコンの導入を通じて個人の仕事への関わりが大きく変化し始めた事、を理解することが求められたのだが日本社会はこの変化を制度として、システムとして受け入れる事を延々拒否あるいは無視してきた。
その結果、現場で働く社員や従業員が積極的、自主的に企業活動に参加する道を閉ざし、硬直した組織の変革を後回しにしてきたのではなかろうか。
クラウドの出現はこうした日本の企業風土にあって最早避けて通ることの出来ない日本社会の制度やシステムの変革を強く促す強力な外圧として機能するだろう。
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プロフィール

chinshimokkou

Author:chinshimokkou
坂井 茂
株式会社コミュニケーションサイエンス代表

パソコンソフトウエア業界の草創期から活躍。
大学卒業後、日本経済新聞社勤務、株式会社クイック設立の為出向。
アスキー・マイクロソフトの設立に参加。 日本経済新聞退社。
アスキーマイクロソフト社副社長、マイクロソフトウエアアソシエイツ代表取締役副社長、マイクロフォーカス株式会社代表取締役社長を歴任。
日本で最初のコンピュータソフトウエア専門ショップ「ソフトショップ」を設立。
その後株式会社コミュニケーションサイエンス代表取締役社長。
昨年、社長を後任に託し会長職に就任。

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